彫り残しの少ない不安定な型紙の補強方法は現在では網目を被せる紗張りという方法が用いられていますが、昔は糸で補強していたそうです、和紙を使用する内地の伊勢型紙や型友禅等は重ね合わされた和紙を開き中に絹糸を入れて補強をしていたそうですが、
沖縄の紅型は奉書紙(ほうしょがみ)に柿渋を塗って用いた型紙で、掘り残った文様お隣さん同士を四方八方へ8の字に絹糸を掛けて補強する糸掛けと呼ばれる技法だったそうです。
そのために昔の型紙には現在のように紗張りが無いので裏表が無く背縫いを中心にした左右対称の模様や、長板中形のような生地の両面に糊置する浸け染めが可能だったそうです。沖縄復帰40周年記念に発刊された「紅型」琉球王朝のいろとかたちBINGATAには背縫いを中心に左右対称の古典柄が数多く掲載されています。
2014年6月5日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿