2016年12月12日月曜日

芭蕉布物語 と 「てぃゆい」

芭蕉布物語には昭和11年~15年頃の絣の技法について詳しく記されています、当時は 「いゝじい」絵図 と 「てぃゆい」 があり、宮古や八重山でも「てぃゆい」より 「いゝじい」 と 「織締」 の方を選んでしまったとされています、絣になる部分を手で結ぶから手結とされていますが、それでは同じ様に手作業で括る「いゝじい」の立場がまったく無くなってしまいます、著書での「てぃゆい」の説明では「緯糸の場合、その単位を右にずらし、或いは左にずらせばすむのです。ですから織上がりの両耳には、すこしづつ糸のはみ出る部分が出来ます」と記されている、この動作をウチナーグチ(沖縄口)で表現すれば ティユイ シ ヒザインカイ ユシテ ニジリンカイ ユシテ の手寄(てぃゆい)であり、理屈抜きにウチナーグチの脈が体に流れている世代には手(手はTの発音)寄にしかならない、仮に結ぶを表した手結だとしたらその動作を表す発音は「てぃゆーい」であり「ゆ」は長音にすべきで芭蕉布物語では短音である、別名「ハバグワーユイ」(小幅)とも言われる奥の深いこの技法ですが、残念ながらウチナーグチを知らない柳宗悦はユイを内地の発音通りに結いにしたとしか思えない、県外の着物の好きな方たちに正しくこの技法が伝わるには、ウチナーグチ世代がまだ健在な今の内に ウンジユナーターヤー チヤーウムイビガーサイ (先輩方はどの様に思われますか?)と検証すべきである。 #芭蕉布物 #ティーユイ#てぃーゆい #手結 #手寄ぃ #芭蕉布物 #ティーユイ#てぃーゆい #手結 #手寄ぃ

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