2015年8月7日金曜日

夏琉球(壁上布)の規格外が多い訳は

格外品の事を地元ではB反という呼び方はしない、画像の夏琉球は緯糸(よこいと)の絣の部分と絣の無い地の部分の織密度(打ち込み)が微妙に違う、絣の部分は柄あわせで慎重になるためスローな織り動作になり無地の部分はテンポが上がり織段が表れて格外品になった、織密度ムラの原因は他にも筬が竹からステンに代わり筬羽の弾力性の可能性もありますが、糸質の影響が大きい、紬糸の場合は糸の柔軟さが打ち込み加減を幾分吸収してくれるが夏琉球の壁糸 では撚糸の構造上、筬の打ち込みの力加減が織密度にもろに表れる 夏琉球 壁糸 経や緯に綾糸を入れれば織段は表れなくなるが、それでは職人の腕の進歩が止まってしまう、産地では単色の夏琉球を労を惜しまずうまく織こなす職人さんも少なくなり、もっと養成する必要がある、検査官の統計では夏物検査の合格率が約80パーセントと冬物が約90パーセントと言う、緯糸に綾の無い単色の夏琉球を見かけたら熟練した織職人が織った反物として評価してほしい白っぽく飛んでいる所は光の反射です
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